『マスク』と呼ばれるものにも様々あります。風邪をひいたときや予防のために装着する一般的なものや、医療用マスクやガスマスクなどの特殊なものまであるのです。マスクと名の付くものには『ライフマスク』というものがありますが、それがどういったものであるのかを、探っていきたいと思います。
ライフマスクは生きている人の顔を象ったマスク!
ライフマスクとは、生きている人間の顔の形を象ったマスクのことを言います。デスマスクというものもありますが、そちらは死者の顔から型をとるのでその点では異なります。ライフマスクは、アルジネートや石膏及び粘土などの型をとるための用剤を顔に塗ります。
その際には、鼻から(口からのケースもあります)息ができるように管を通す方法を取るか、もしくは鼻を塞いでしまわないように注意をしながら作業を行いますし、きちんと息ができていることを手振りなどによって確認することも行われています。
この頃では、柔らかいアルジネートを厚めに塗りさらに石膏が染み込ませてある包帯で覆い固めていくのです。顔のみならず全身に応用される技術はライフキャストとも言われます。
ライフマスクの良いところと難点について
ライフマスクは、割と顔の形をとる際にも正確性が実現できる点が利点と言えます。皮膚の細かな凸凹についても表現することができるのです。それに、少しぐらい動いてしまったとしても型がとれるでしょう。
完成したら、簡単に触ることができると言う点もメリットと言えます。ただ、型を取る用剤が肌に乗るために、顔が歪んでしまうことがありますし、目を閉じなければいけないということもあります。
目を開けたままでも型を取る手段はあるのですが、その場合は自然な仕上がりにならない可能性があるのです。
どういったところでライフマスクを作ることができるのか?
では、ライフマスクはどういったところで作ることができるのでしょうか。まず東京都葛飾区にある亀有工房でもライフマスクを作ることができると紹介されています。厳密に言うと、ライフマスクを一端作成して、そこから歌劇の『オペラ座の怪人』で使用するような仮面を作るという工程が紹介されているのです。
また、芸大や美大の受験対策を行っている美術予備校代々木ゼミナール造形学校においても、型取り実習でライフマスクを製作している様子がブログで紹介されています。
ライフマスクとは生命の宿るマスク
ライフマスクは、生きている人の顔の形を取ったマスクのことを言います。細かな部分まで再現できる点が特徴です。ライフマスクが作られる場所と言えば、工房でライフマスクを作った上で歌劇にも使われるような、仮面も作られていますし、造形学校でも実習の一環で作られています。
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